豊島逸夫の手帖

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今朝、国際金価格1750の壁、再挑戦中

2020年622

先週金曜から週明け月曜朝にかけて、金スポット価格が1730ドル台から1750ドルまでほぼ一直線に急騰。心理的節目でもあり、壁ともなっている価格水準だ。これまで3回ほどトライしてきたが、上に抜けても直ぐ売られ、相場の壁になっている。今回本格的に上抜けるか。

マーケットのテーマは「米国感染者数急増」。
週末もフロリダ州で88%増(検査増39%)、オクラホマ州94%増(検査数増45%)、テキサス州77%増(検査数増77%)などの数字が話題となった。
一方、トランプ大統領は本格支援者集会でマスク無しの支援者たちに向け「感染者が増えている。検査数を減らせ!」と無茶ぶりで飛散させつつ叫ぶ。
こういう光景を見せつけられると、市場はいよいよ「第二波警戒モード」へ突入する。
金急騰はこの不安感を映す現象。
今週の米国感染者数動向に注目。特に東海岸やNYなどで増えてくると、NY市場は一気に反応を強めるだろう。

そして、これは日本人にとっても他人事ではない。
県をまたぐ移動緩和後、初の週末。人出が凄かったね。
巣篭るのも皆一緒、外に出るのも皆一緒。
渋谷の歯医者に行ったら、これまで自粛時の渋谷と景色が変わっていた。久しぶりに人の波に接した。高速も週末渋滞。個人的な感覚だけど、2週間後に感染者数が東京で100人超えになるだろうね。
自宅近くのJR駅周辺を早朝に散歩したら、終夜営業のカラオケスナック数軒から叫び声に近い歌声が漏れ聞こえてきた。カラオケに対する愛着は根強いと実感。

そして裏磐梯の高原にも行った。ここは空気が爽やかで人もまばらの別世界。そういう三密とは無縁の環境でもマスク着用の人たちもいて、米国のトランプ集会と対照的。国民性の違いだね。
写真は池に映った「逆安達太良山」。池の水面に浮遊物も波も全くない時に見られる珍しい現象。

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2020年