2020年11月17日
バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイが7~9月期に保有金鉱株(バリック社)の一部を売っていたことが判明した。米国証券取引委員会(SEC)に提出した四半期運用銘柄情報開示(通称13F)による。今回発表されたのは9月末の保有残高である。
バリック株持ち高は6月末の5.6億ドルから9月末は3.37億ドルに減っている。約4割を売ったことになる。
7~9月期と言えば、国際金価格が2000ドルを突破した時期だ。バリック株価も最高値圏にあった。
そこで4割を利益確定売りにして、6割は残して長期保有する姿勢と見た。
なお、バフェット氏は同時期にファイザー社株を購入している。
そのファイザー社はワクチン開発で9割の有効確率を発表して株式市場を押し上げた。
ワクチン開発関連では、昨日本欄にも書いた「モデルナ」社が、早くも昨日に94.5%有効確率のワクチン開発を発表して株価は急伸した。対して金価格はファイザー社発表時には1950ドルから1850ドルまで暴落したのだが、今回は1890ドル前後で推移している。大きく反応はしていない。ファイザーもモデルナも未だ早期段階なので、金市場は今後の展開を見極める姿勢だ。