2020年6月30日
今や、またかという感じですが、東京商品取引所の金先物が6145円と上場来最高値を更新しました。国際金価格は1800ドル大台目前で足踏みしていますが、ドル円107円台半ばという為替要因で円建て金価格が上昇したのです。今年頻繁に起こる現象と言えます。従来は円高でNY金上昇分も相殺されることが多かったのです。
先物価格の騰勢を受けて、金地金の小売価格も税込みで6762円水準まで上昇。過去最高値を4営業日連続で更新しました。
振り返れば国内金価格が1000円割れの時代もあったわけで、グラム2000円とか3000円台で買った人も多くいます。そういう人にしてみれば、今の価格で売れれば大儲けですよね。それでも売らずに更に買い増す人が多いことが昨今の特徴でしょう。私は2020年東京オリンピックの年に7000円超えと6年前から唱えていたので、感謝される機会が最近多いですよ(笑)。「豊島さんは、ああ言っていたけれど、実は半信半疑でちょっぴり買いました。もっと買っておけばよかった。」というような声も聞こえます(笑)。
まだ金価格が高騰する前の昨年までは、セミナーで恨めしそうに「豊島さん、金価格上がりませんね~~。」と言われたものです。確かに、あの頃金価格がここまで急騰するとは思えなかったでしょうね。
特に一昨年は日経新聞の新年金価格予想で、年間の金価格下落予測を出しましたから「えーーそれはないでしょ。」と言われたものです。年間と5年後とでは上がるか下がるかの判断が異なるのは当然なのですが、それでも受け入れ難いという反応が目立ちました。
因みに来週とか来月とか短期価格予想となると、これは博打みたいなもので当たるも八卦当たらぬも八卦。私の実績も8勝7敗程度でしょう。明日トランプ氏が何言うか、コロナがどうなるか、読める人など世界にもいませんよ。メディアもそれは承知の上で取材してくるのだと思います。
月並みな結論ですが、金は長期保有しましょう!