豊島逸夫の手帖

2020年9月29日

昨日のＮＹ市場では、寄り付き前に金が１８５０ドルを瞬間的に割り込んでいましたが、株価が寄り付き後、ダウ５００超急騰するや、金も１８８０ドルまで急反発しました。全く同じタイミングで株と金が上がったわけです。もはや株が上がれば金は下がるという市況の法則は明確に当てはまらなくなってきましたね。かと言って、厄介なことには、時として株が上がって金が下がることもあるのですよ。結局マーケットのポジション次第で都合の良いように解釈されており、結果的に極めて分かりづらい相場になっています。今後大統領選挙結果に対する市場の反応も株価次第で、金はどちらに動くか予見不能です。その時その場になってみないと分かりません。
金市場の方は取りあえず１８８０ドルまでリバウンドしたのですが、まだ油断できません。

今日は大統領選挙候補者討論会。トランプ氏ｖｓバイデン氏の直接対決。直前にＮＹタイムズ（民主党支持を明言している媒体）がトランプ納税疑惑をすっぱ抜き、バイデン候補有利の情勢ですが、相手は海千山千のトランプ氏。バイデン氏は迫力に欠けるので逆にやり込められるかもしれません。民主党はやはりヒラリー・クリントンくらい貫禄のある候補者が欲しいところでしょうね。とにかく見逃せないイベントです。
トランプ氏が税金を払っていないという問題は、どうやら不動産売買での巨額損失で「損益通算」したようですね。未だ仔細は分かりませんがウォール街ではそのような解釈になっています。

さて、今日の写真は蕎麦評論家を自任する（笑）私がお薦めの「森そば」＠福島県、磐梯熱海。かなり太く、蕎麦を「たぐる」というより「噛み締める」感じの田舎蕎麦（１０割）が私のお好み。野菜のかき揚げも大振りの野菜で揚げたてが旨い。