豊島逸夫の手帖

2022年2月9日

金と仮想通貨を組み合わせた商品について、ここ数日よく聞かれる。日経の仮想通貨担当部門にスクープさせて、大きく扱ってもらって、デビューというマーケティングの常道。

結論から言うと、話題づくりにはなるが、それほど売れないだろうね。
金も仮想通貨も好む人なら、それぞれ金と仮想通貨に投資すればよいだけの話。そのふたつを組み合わせても、それぞれの面で中途半端。金も仮想通貨も市場規模は限定的だし。実務的にもこの手の新商品は市場の流動性を醸成するのが極めて難しいよ。筆者もいろいろ新商品の開発に関与してきたけど、成功事例と言えばオプションとＥＴＦくらいだね。まぁこう言ってしまうと身も蓋もないから成功を祈る（笑）。

国際金価格については、今週は１０日の米国消費者物価指数発表待ち。じり高なのはウクライナ情勢超緊迫が要因。１８５０ドルの上値抵抗線を上抜けて維持するには、かなりのエネルギーが必要。売りの買い戻しで急伸しても、それが一巡すると新規買いのフォローが続かない。

ここ数日、御用超繁多で（理由はいずれ分かる）ブログも素っ気ないね（笑）。

今日の写真は青物横丁の知る人ぞ知る魚介類のお店で仕入れた食材。しっかりした品質で種類も多く、しかも安い！早速おうちごはんで食した。赤貝、つぶ貝、クエが特に旨かったな。それぞれの刺身の値札付き（笑）。