豊島逸夫の手帖

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金、2000ドル瞬間突破後、乱高下

2022年38

昨晩のNY市場も荒れた。2000ドル瞬間タッチ後、1960ドルまで急落したり、2000ドル近くまで急反騰したり。このような地合いは、まともな投資家不在。真空地帯。先物市場でのプロの空中戦だ。

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相場を見るに、虫の目(現場を見る目)、魚の目(潮流を見る目)、そして鳥の目(俯瞰する目)があるというのが筆者の持論。
そこで今日は「鳥の目」で見てみよう。

2022年3月は後世の歴史や経済の教科書に残ることになろう。リーマンとコロナへの有事対応で実施された量的緩和という劇薬投入が遂に終了。ゼロ金利も解除。経済はディスインフレからインフレへ転換。そこにウクライナ戦争勃発。ロシア核の脅威顕在化。新たな米ロ冷戦の始まりを告げる。世界的なロシア外しが始まったが中国とインドの二大新興国とアフリカ諸国は一線を画す。ロシアに最も近い欧州も、資源のない日本も正念場。

どれを取っても完全な投資商品など無いから、相対的にマシと思われるところを組み入れてリスク分散するしかない。その上で儲かればラッキー!
個人投資家の金への姿勢はこの程度で十分だと思う。

こんな風に偉そうに言ってる筆者でも、このような時代の転換点で先は見通せない。見通せるという御仁がいれば、それは怪しい。
とにかく金が円建てで史上最高値更新しただけでも良しとせねば。あまり貪欲になっても良いことは無いよ。少なくともこれまで金を買って保有している日本人は全員プラス圏なのだから。

日経平均は遂に25000円割れ。かなり深刻な事態。近年日本株を買って保有している人の多くはマイナス圏に陥っている。金との対比が鮮明だ。

さてさて、連日マーケット画面と睨めっこの殺伐とした生活。唯一ご近所のマガーリ@自由が丘での気楽な食事が息抜き、リフレッシュ。
今回は高須シェフ特製のふわふわニョッキ。これ、ニョッキの概念が変わるよ。前にも10秒動画で紹介したけど、ジャガイモをひたすら裏漉しして、あまりジャガイモを引かずにグルテン(粘り成分)を出さないのが、たかさん流。食すると本当にふわふわで、これはお薦め!トマト、バジル、ゴルゴンゾーラチーズの三つの味。製造過程を見た上で食すると理解も味も深まる。そして殺伐としたマーケットから離れて癒される~。帰宅して夜11時半からNYオープン。仕事開始!

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ニョッキ製造中

2022年