豊島逸夫の手帖

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年央反省会

2022年6月23日

2022年も早くも6月。大波乱の1-6月期であった。

そこで筆者の予測は当たったのか外したのか、今日は反省会。

2021年12月3日に「経済俱楽部講演会」で話したことが、書き起こし原稿として印刷物で残っているので、それを叩き台にする。

因みに経済俱楽部は歴史が長く、大正時代から始まり、この筆者講演が何と4395回目。毎年筆者は年一回ここで講演してきた。講演原稿の一字一句を全て採録して、毎月3~4人分の講演を小冊子で会員に送付するので、言い訳はできない(笑)。

さて、筆者の予測は昨年12月で以下のとおり。

日経平均は来年の前半は2万5000円から2万6000円くらいがヘッジファンドの売り攻勢で考えられる。来年の後半は株が上がる時期で3万円を回復する。

円相場は少なくても2~3年は円安の時代が続く。円安悪者論になる。120円程度の円安は充分に考えられる。

金相場は1500~1900ドル。ドル金利上昇という金の下げ要因を重視していた。米消費者物価上昇率が年率8%超えなどは考えていなかった。この下値1500ドルというのが全体で一番外した感じ。なお、この講演直後にウクライナ侵攻が起きた。

さて、以下は反省の弁!

金は弱気に傾いていたね。2021年12月時点で2000ドル再突破は無理と感じていた。円建て金価格が円安で上がりやすいことは指摘していたが、まさか史上最高値を大きく更新するとは。円安130円突破は想定外だった。日経平均はまずまずかな。

因みに金価格2022年後半は現時点だが1700~1950ドルを予測。膠着気味でレンジが狭い。

当たったり外れたり、まぁそれでも毎年お声がかかるということは、他の講演者も当たったり外したりということだね(笑)。

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2022年