豊島逸夫の手帖

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雇用統計後、NY金急落、円安も進行

2022年10月11日

3598a.png9月雇用統計。蓋を開けてみれば失業率3.5%とほぼ50年ぶりとされる低水準(好転)。これを今のFRBは「好転」と素直に喜べない。何せ景気を悪くして失業率を悪くしても、インフレ率を下げることの方を優先させるから。この件については雇用統計発表翌朝のYouTube豊島逸夫チャンネルライブ配信で詳説した。↓

9月雇用統計の評価、株安、円安進行、これからどうなる?

途中電波がかなり乱れたのが残念であったが2000名近くがライブで参加してくれた。注目して欲しいのは視聴者のコメント欄。発信側としても心に沁みる書き込みが圧倒的に多く素直に感激したし、土曜朝という時間帯で例によって徹夜明けであったがモチベーションは上がったよ。素気ない作りで画質がイマイチなままなのは高画質だとスキーゴルフ焼けのシミや毛が薄いことが鮮明に映ってしまうからね(笑)。難しい年ごろのオッサンの気持ちを分かっておくれ(笑)。最近テレビ局のメークルームに行くと「高品質画像用メークセット」というのがある。値段も高いがこれは年配の女優さんには必須なのだそうな。気持ちは分かる~。

いきなり脱線したが雇用統計を受け、FRBがもっと利上げしないと失業率が上がらない(悪化)との観測で、利上げ警戒感が強まり、株と金は下げ(悪いニュースは良いニュース、良いニュースは悪いニュース)。ドルは上げ。円安は145円後半まで進行。とは言え新黒田ラインとされる146円には至らず。全ては13日発表の米CPI次第。8%台の消費者物価上昇率が仮に7%台まで低下すれば、インフレピークアウト感が強まり、一転ドル金利低下、ドル安・円反騰、株と金も反騰が見込まれる。13日にはCPI発表予定、日本時間午後9時半から当日のYouTubeライブ配信やるよ。

というマーケットの流れで雇用統計ライブ配信の後半にも金について詳説したが、年内1700~1900ドルの見解は変わらず。1600台まで下振れたがここは底値圏。今年はインフレに対して強い利上げ先行でドル建て金価格には強気になれないが、円建て金価格は引き続き円安効果で下がり難い。来年は利上げの副作用として米国景気後退は必至な情勢ゆえ安全資産としての金は買われやすく強気。インフレを制御できず糸の切れた凧みたいになってしまうとスタグフレーションのリスクもある。これは金の出番だ。

さて、またまたポルチーニ茸食べたさにマガーリ@自由が丘に散歩ついでに寄った。ポルチーニ茸のパスタもリゾットもいいね。食事の席で話題はバブル時代の思い出。六本木で遊んで深夜タクシーが捕まらなかったなどなど。筆者はバブル満喫派。他にはちょっと味わえた派、全く知らない派などなど世代により全く異なる。

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あの頃六本木にロアビルというビルがあり、今は耐震問題で存続しているのか否か、最近寄り付かないから知らない。とにかくそのビルの地下が全てオーナーのワインセラーという壮大なワインバーがあり、そこのソムリエのお姐さんに毎週フレンチのグランクリュを1本ずつ詳しい説明を受けながら飲み干した(当時は大酒飲み、今は不整脈で酒断ちの身)。ボルドー、ブルゴーニュ、ローヌ地方の地酒的ワインなどなど。特にブルゴーニュが複雑で当たりはずれも多く、それゆえはまる人も多い。私もはまったところでバブルが弾け未完のまま現在に至る。それにしてもソムリエでもあるマガーリのマダムによれば、そのクラスのワインは今なら一本10万円から100万円超まで。なんという値上がり!もはや手が届く値ごろではないし、そもそも飲めないし。さすがに濃厚なチーズをお茶だけで食するのは厳しいね(笑)。結局ドルチェのスイーツを何種類も食することが常になり、今年は大手町のフォーシーズンズホテルのアフタヌーンティーにはまった次第。ワインの価格に比べれば、スイーツの値段など最高級でもカワイイものだ。お代わりもしないしね。

2022年