豊島逸夫の手帖

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国際金価格 1850ドル台まで急落

2022年5月10日

国際金価格が1850ドル台まで急落。

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筆者はインフレ懸念が強まる中で、もう一回くらいは2000ドル挑戦局面があり、その後年末は1800ドル台と予想していた。
しかし、NY市場内には1800ドルを予測するなら一気に売り込むトレーダーが多かったようだ。

現物需要不在の中で先物主導の価格形成になっていたが、その先物買いに利益確定売りや見切り売りが増えてきた。本日の日経新聞ではCFTC(米国商品先物取引委員会)発表の先物手口でも買いが減ってきたと報じている。2000ドルを突破できなかった失望感もあろう。

更に現物市場では顧客の売りが増えている。金を売りたい人の心理は複雑で、どんどん上がっている時はどこまで上がるか待つ。しかしひとたび下げに転じるや、一気に売りに走る傾向がある。

今週の下げの主因はドル金利が3%を突破したこと。さすがに政策金利を5、6、7月と3か月連続して0.5%幅で上げられると、金利を生まない金は辛い。とは言えインフレ懸念は根強いので、これで相場は崩れる状況ではない。インフレ懸念と金利上昇の駆け引きは続く。

ドル高もNY金安の理由に挙げられているが、今年はこれまでドル高で2000ドル近傍まで上がってきたので、ポジショントークで使われている感じだ。

なお、市場にはインフレピークアウト説も浮上してきている。
FRBが重視するPCEインフレ率のコアが前月比で僅か2ポイントほどだが下落したことで、ピークアウトを論じるのは時期尚早と思うが、今週発表の米消費者物価指数が数ポイントでも微減すれば、インフレピークアウト説は勢いを得る可能性がある。要経過観察。

なお、円安傾向は変わらず、円建て金価格が下がりにくい状況は続く。

さて、今日の旨いモノ写真はパレスホテルのケーキ。さすがにこれ全部食べたら、血糖値急上昇でヤバイ(笑)。

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2022年