豊島逸夫の手帖

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金価格大変動の一日

2022年2月25日

いやはや昨日は国際金価格が1870~1970ドルという大変動を演じた(KITCOグラフ緑線参照)。

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ウクライナ開戦の報が日本時間日中に日本市場を直撃。ちょうど昨日のブログを書き終え、送信したところで臨時ニュースとして外電に流れた。そこで追記として「ロシア軍事侵攻の報道で1920ドルに急騰中。今週が有事の金高騰のピークだろうね。」との一文を入れた。結果的にはピークアウトっぽい展開となった。NY時間に入ってから1970ドルまで買い上げられ、再び2000ドル突破と意気込んだところで相場は急展開。ドル反転高もあって、みるみる下がり、1870ドルまで暴落したのだ。今回も有事の金に煽られて高値掴みした人が多そう。基本的には実質金利が上がってきているので売られやすい地合いだ。結局プロは「噂で買ってニュースで売り逃げた」。いつもの常套手段。個人投資家が有事の金だと煽られて高値掴みする典型的事例が目立った。

さて、中期的には1970ドルが壁となり、今年の高値になるかもしれない。1750~1950ドルの歴史的高値圏で推移しよう。昨日以上のサプライズがあるとすれば、米露サイバー戦争とか。後は利上げの話となる。

それにしてもプーチン大統領の速攻だった。

なお、本日の朝日新聞朝刊に寄稿。
今回は産経新聞、読売新聞、朝日新聞に書いたけど、史上最高値更新で話題性はあった。

それからセミナー告知。主催は東京商工会議所港支部。3月3日開催。
激動する世界情勢を話しながら金との接点について語る。

https://myevent.tokyo-cci.or.jp/detail.php?event_kanri_id=109858

2022年