豊島逸夫の手帖

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今、イギリスで金が売れている

2022年10月18日

金の世界でイギリスと言えば、世界の現物市場の中心だが、英国人が個人的金保有に興味を示さなかった。それが今回のトラス新政権のバタバタで年金不安が顕在化。運用にレバレッジをかけたデリバティブを使っていたとか、マージンコールを突き付けられ、やむを得ず保有英国債を投げ売りした。英国は終身年金だけに国民のショックは大きい。そこで「自分年金」の一部として金購入が増えてきたわけだ。更に米国を上回るインフレに対するヘッジともなる。

それにしても欧州の金需要と言えば、ドイツとスイスが中心で、ロンドンはあくまで取引の場を貸すだけであった。それが変わる兆しが見られることは注目に値する。同じアングロサクソンの米国も同様だ。

その英国リスクについては以下のYouTube豊島逸夫チャンネルで二本立て続けにそれぞれ約8分解説したところだ。↓参照されたい。

為替介入に伏兵、イギリス発のトバッチリ円安に注意

市場を震撼させた英国リスク、一服、これからどうなる

さて、今週は関西出張中。日中一旦ホテルに帰り、執筆とYouTube配信を行った。比叡山と東山を見ながらの良い仕事環境だ。今夜は行きつけの祇園「味のらく山」へ。これがモチベーションで働いている(笑)。

京都にもかなり観光客が戻りつつあるね。空前の旅行ブーム(インバウンドと日本人同時に動く)の兆しを感じている。「まだまだですよ、豊島さん」と言われるが、他国を見てもリベンジ旅行ブームはいきなり来るもの。その結果米国では現場に人出不足が生じている。人出不足で営業できないレストランとか宿泊施設が多い。この現象が日本でも起こると予測する。

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2022年