豊島逸夫の手帖

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「日銀は永遠のハト派」ヘッジファンドは140円狙い

2022年6月17日

今日は日銀金融政策決定会合があった。
既に日銀が「無制限指し値オペ毎日実施」に踏み切ったことは、結果的に「寝た子を起こす」ことになった。それまで日銀の動きには無関心であった外国人投機家たちまでが、円売りトレードに新規参入するキッカケになったのだ。

円キャリートレードという懐かしい言葉まで「復活」した。
これまで毎回スルーしてきた日銀金融政策決定会合も注目されるようになった。今は日銀が語れば語るほど、円安に打つ手なしの実態が露わになるからだ。可能性は極めて低いが「万が一、日銀が介入してくれたらチャンス」とヘッジファンドは身構えている。世界の利上げへの流れに逆らって日銀が独自に動いても勝ち目はない。
日銀金融政策決定会合の日の日本時間昼過ぎ(声明文発表)と午後3時半過ぎ(総裁会見)には、深夜のNYからヘッジファンドのチェックが入ることも常態化してきた。

ECB、スイス、英国、オーストラリアなど、主要国中央銀行の利上げも相次ぎ、利上げドミノと言われるまでになった。
その中で日銀だけがひたすら「大規模金融緩和政策を維持」しており、我が道を行く、或いは行かざるを得ない日銀の存在が浮き彫りになる。

FRBの利上げが0.75%から1%になれば140円も視野に入る。

2022年