豊島逸夫の手帖

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いよいよFOMC、どうなる金価格

2022年920

首題について先週金曜日にYouTubeで話したことは、以下の豊島逸夫チャンネルのアーカイブ「いよいよFOMC, 市場に異変」で視聴できる。ページ右の赤字になっている「チャンネル登録」をクリックしておけば、更新した時に分かる仕組み。今週は3連休もあり、FOMCもありで連日の更新となりそうなので。

https://www.youtube.com/channel/UCBRes-CRgMdMM0s2Rlu605Q

そして週明けのNY市場。
インフレ悪化なのにインフレヘッジとしての金価格が上がらない理由はYouTubeで詳しく語ったが、NY市場ではゴールドマン・サックスの2300ドル説が話題になり、期待されていたので失望感が強いようだ。筆者は今年に関して弱気っぽく見ていたので想定内だが、想定外は円安が140円を超したこと。結果的に円建て金価格がここまで上昇するとは根っから円安派の筆者でも驚きであった。

なお、NY金が弱いことについて専門的に言えば、年初はドルの実質金利がマイナス1%程度だったが、今やプラス1%を超えたことが非常に大きな要因だ。特に9月に入り米10年債実質イールドがプラス0.81%からプラス1.15%に急騰中だ。これはインフレも進行しているが、物価上昇率はやや頭打ち傾向なのに、利上げは今頃になって加速するという展開になっていることを意味する。要はFRBのインフレ対応が出遅れ、焦って利上げを強化しているということだね。筆者はインフレがそう簡単には鎮静化しないと見ているので、中期的に金価格が来年にかけて現水準から上昇を見込むことはYouTubeで述べたとおりだ。

筆者が金曜日のNY市場で注目したことは、世界的流通網を持つFEDEXが決算発表で、今後1年は視界不良ゆえガイダンス(収益の目途)を出せなかったこと。更に昨晩のNY市場では、フォードが部品調達の遅れで4万台もの在庫を抱え、10億ドルもの減収を発表したこと。いずれも供給側のインフレがピーク打った感ありと言われたものの、まだまだ先は長そうということを印象付けた。
中期的にインフレヘッジとしての金の出番は未だ続きそうだ。
長期的にも先進国の財政赤字累積はいずれインフレ要因になる。

さて、今日の話題は細川たかし。
札幌はススキノの「グランドキャバレー」(今や絶滅した業種)で超売れっ子演歌歌手だったのを見出され、「心のこり」でメジャーデビュー。と言っても若い読者衆はピンと来ない歌手名だろうけど(笑)。
その細川たかしが札幌から1~2時間の真狩村出身だとは知らなかった。村には銅像まであるらしい。ちなみに真狩村の農園が経営する札幌駅北口近くのレストランは私の贔屓店。とにかく野菜が新鮮で旨い。
細川たかしの若い頃のヒット演歌を聞きながら、真狩村産野菜を食したいものだね~~(笑)。ちなみに細川たかしはじゃがいも農家に生まれ育ち、札幌に出てバンドボーイなど、食うや食わずの貧乏暮らしをしていたとのこと。そのじゃがいもが真狩村食堂では実に旨いのだよ。フライドポテトなれど似て非なるもの。知り合いが真狩村で大量に仕入れてくれたので東京でじっくり食したい。

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2022年