豊島逸夫の手帖

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今晩9時20分からCPIライブ配信

2022年10月13日

NY金価格が膠着する中で円安進行次第の国内金価格。
昨晩、米生産者物価指数(PPI)が前月比0.4%上昇。市場予想0.2%を上回った。年率で8.4%から8.5%へ上昇したことになる。サービス業や食品、エネルギーの価格高を反映した結果だ。動きの激しい食品、エネルギーを除くコア指数は年率7.2%の上昇。それでも極めて高水準だ。

これを受け円安147円目前まで進行。この稿がアップされる頃には147円台か、或いは日銀介入か。
筆者がもし介入担当だったら、ここで一発頭を叩いておくところだが。果たして介入の現場はどう見ているのか。と言うより財務省の判断やいかに。日銀介入班の人たちは市場の実態を知っているプロだから為替介入の虚しさを知っている。しかし上から「やれ」と言われれば動かざるを得ない。上も取りあえず円安抑制のために「やるべきことはやった」という形にしておきたいのだね。それで無駄玉と知りつつ3兆円を為替介入に投じた。そもそも外貨準備は為替介入資金として積み立てておく意味もある。

そして、今晩は今週のメインイベント米消費者物価指数(CPI)発表。日本時間9時半。そこで今晩9時20分からYouTube豊島逸夫チャンネルでライブ配信。既に登録者数が1か月ほどで1.9万人を超えたのでぶっつけ本番で行くよ。相変わらずYouTubeでの収益化などは考えもしないが、「心に沁みる」コメント欄を見るに付けモチベーションは上がっている。素っ気ない作りも変わらないけどね(笑)。ただ前回は電波不安定で途切れることがあったので、今回は別の回線から発信してみる。

なお、NY市場ではこの不安定な市場環境の中、外国為替市場で安全通貨としてドルを買う動きも目立つ。これはストレートにドル高要因だ。ところが米債券市場では安全資産として米国債を買う動きも顕著だ。これは皮肉なことに米10年債利回りの下落要因、即ちドル安要因になるのでややこしい。

また、昨日は読売テレビや産経新聞に為替についてコメントした。
https://www.sankei.com/article/20221012-5E6AYPL3URPWNKDRIZSZADURRY/?s=03

さらに、今日は亀井君と池水君の3人が集まって、恒例の日経マネー「金対談」。毎回ながら3人でワイワイ論じるのも楽しい。概ね例年この二人が強気派で私が弱気派という対決になるのだが、今回は果たしてどうかな?

2022年