豊島逸夫の手帖

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FOMC後、1760ドルまで急反騰

2022年7月29日

「利上げペースを緩めることもあり得る。」
パウエルFRB議長のこの一言でドル金利は下落、株は買い、ドルは売り、金は買いの動きに火が付いた。
ドル金利は3%台を大きく割り込み、ドルインデックスは108から105まで急落。注目の円相場は表層雪崩ほど大規模ではないが投機筋の手仕舞い売りが殺到。132円台まで急落の局面も。ほぼ想定内。国際金価格は1760ドル台まで急反騰。但し円高で円建て金価格は上昇が相殺される。国際金価格反騰の理由はドル安、ドル金利安。実に分かりやすい。

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さて、問題はこれから。
パウエル議長のもうひとつの爆弾発言は昨日詳述したが、金融政策の方向性を明示するフォワードガイダンスを撤廃すること。要はFRBとて何が起こるか分からないから、うっかり金融政策の方向性を語る或いは明示することはできない。FRBの公式経済レポートも「a grain of salt(眉唾)」と言ってのけた。まさに開き直り。市場は今後暗中模索でFRBの金融政策動向をあれこれ当て推量しつつ、売買することになる。まぁプーチン大統領の本音もコロナ変異ウイルスの今後も世界で読み切れる人は誰もいない。パウエル議長も分からない。それゆえ正直な発言だと思う。ヘッジファンドの間では「今回のパウエルさんは正直で、これまででは最高のFOMC」と語る人までいる。

とは言え、市場関係者或いは報道関係には困った話だ。
何をよすがに売買すれば良いのか。観測記事の類や流言飛語の類が増えるだろう。投資家は情報の見極めがこれまで以上に重要になる。
利上げに関しては「meeting by meeting(会合ごと)」に決める。言い換えれば各会合までは決め打ちをしない。結果的に市場はFRBの闇討ちに備えねばならない。会合ごとに。その結果資産価格変動はこれまで以上に荒くなるのは必至。短期投機筋にとっては願ってもない展開かもしれない。

さて、今日の札幌便りはメロン!今が旬。やっぱりこれも東京とは味が違う。ジューシーで自然の甘味。爽やかな味だ。ほどよくシッカリした食感。毎日大玉1個はたいらげているよ(笑)。切り売りで冷えたのを買うこともある。

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筆者は「夕張」系より「らいでん(共和町)」系が好み。理由は単純で生産地に行ったことがあるから。それからセイコーマートの「北海道メロンソフト」もいける。北海道でコンビニと言えばセイコーマートで決まり。全国系に比し全体的に品質が良い。例えばここのクロワッサンも旨い。立派です。
気候が昨年は東京並みに暑く、湿気がある日が多かったが、今年は(今日現在だが)29度程度まで上がるものの風は爽やかだ。特に夕方の北大構内散歩が気に入っている。丸山近辺をブラ歩きも良し。こじゃれた店が多い地域だ。観光客はあまり来ない。
ゴルフはニドムのメンバー。道民割チケットが出回っているので、連日道内のゴルファーでごったがえしている。筆者は道民割の対象ではない。それでもとにかく原生林に吹く風が爽やかでやみつきだ。深呼吸すると「空気とはこれほどにおいしいものか。」と感じてしまう。

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2022年