2016年1月20日
「申し訳ありません。中国は一つです。両岸(中国と台湾)は一体です。私は中国人であることを誇りに思います。再度、謝罪いたします。」
周子瑜(ツウィ)は、韓国のテレビ番組で、台湾の国旗を振ったことが中国を刺激したのだ。
16歳の女子には、ちと、荷が重すぎる問題であった。痛々しい。
さて、マーケット。
NY株も上海株も小康状態の中で、日本株が急落している。
日本株も「弱気相場圏」入りしたと思われる。
投資家の心理的ダメージ修復には時間を要する。
日経平均1万6千円、円115円、原油25ドル近傍へ相場が一斉に大きく揺れるときが、全員弱気による売りのクライマックスになりそうな展開だ。
それにしても、新年から日本株2勝10敗となると、未体験ゾーンである。
米利上げと中国経済は、政策対応で、少なくとも止血剤的効果は見込める。
問題は、政策対応が効かず、制御不能に陥った原油相場だ。
原油安は原油輸入国の日本にはプラスといったところで、投機主導の相場には軽くスル―されてしまう。先物空売りが急増すれば買戻しが入るという市況の法則も通用しない。下がったら、もっと売る、というモードに入っている。
俯瞰すれば、原油市場は、新常態の需給均衡価格を荒っぽく模索している。20ドル台では、供給サイドの新規油田開発がストップするので、長期的に需給は締まると分かっていても、相場は下方へオーバーシュートしてしまう。
貴金属市場では、金プラチナの逆ザヤが260ドル近傍に達し、価格逆転現象もはや一年になった。異例の長さだ。投機マネーのいたずらゆえ、長期的に解消されるは必定。それでも、今年中に解消されるかと取材で聞かれたので、今年中に無理かも、と答えたら、今朝の日経商品面に、そのコメントが引用されていた。
どうみても、プラチナカードのステータスがゴールドカードより下になるとは考えられない。あとは地震予報みたいなもので、いつか来るが、いつかと特定は出来ない。
昨晩は、また、テレ朝の報道ステーションに出て、中国経済成長25年ぶりの6.9%についてコメントした。
そもそも、統計はアテにならず、実勢は4~5%程度。当局が6.9%と発表したのは、株価の更なる暴落を先送りするため、と話した。
報ステは報道番組の宿命で、その日の午後に当日の番組内容が最終的に決まる。それでも、直前に突発的な事件で、ちゃぶ台返しになることもある。だから、出演依頼も、当日。特に、私の出番はマーケット経済関連なので、とりわけ、ギリギリのタイミングとなる。
なお、私が今週一番気になる数字と昨日言った、スマスマ視聴率(笑)は、瞬間最高で37.2%だってさ。