2016年7月6日
オバマ大統領が、ヒラリー・クリントン候補とともにノースカロライナ州に向かい、初の「共演」「応援演説」を行った。
そこで、大統領専用機エアフォースワンに共に乗ったことを、トランプ氏がさっそくツイッタ―で非難している。
Who pays 誰が払うのだ。
「納税者はオバマ、ヒラリーの選挙運動のためにエアフォースワンに多額の費用を払っている。これは、恥ずべきこと。」
エアフォースワンは一回飛ぶごとに日本円換算で2千万円ほどかかる。
このような前例はあり、選挙候補者がコストの一部を連邦政府に支払うことになっている。
オバマ大統領が、2012年の大統領選でエアフォースワンを使用したときは、同規模のチャーター機にかかる相当の費用を連邦政府に支払ったという。
コスト払い戻しの対象は、候補者と選挙運動関係者たち。セキュリティーガードの費用は含まれない。
今回は、2008年に大統領選で争った旧ライバルのオバマ大統領とクリントン氏が搭乗。
クリントン陣営から見れば、大統領専用機に二人で乗り込み、降り立つ映像のPR効果は抜群であろう。元ファーストレディーのクリントン氏も乗り慣れている。クリントン氏が国務長官時代には海外出張でオバマ大統領と同機に同乗したこともある。
ときあたかも、米連邦捜査局(FBI)が、クリントン氏の私用メール問題につき、「訴追は適当ではない。」との判断を記者会見で表明したばかり。
しかし、コミ―FBI長官は「クリントン氏や側近らは機密情報を取り扱ううえで極めて軽率だった。」と批判的な発言も付け加えた。careless=軽率という単語は、かなり強いネガティブな表現だ。
黒に近い白、との印象を国民に与えている。
クリントン陣営にしてみれば、現職大統領の有難い「友情出演」である。
オバマ大統領のトランプ批判といえば、「伊勢志摩発報道」で「世界の指導者たちが、トランプ氏に苛立っている。無理もない。トランプ氏の提案は、世界情勢の無知や、ツイートと見出し狙いを露わにしている。」との発言が未だに引き合いに出される。
しかし、国民感情としては、「選挙運動に大統領専用機を使う」ことに、いかに費用一部負担とはいえ、違和感を覚えるかもしれない。
さすが、米大統領ともなれば、「公用車」程度の、今や英語にもなった「sekoi」=せこい話ではない。もし、安倍首相が政府専用機を参院選地方選挙運動に使ったらどうなるか。
クリントン候補とトランプ候補の支持率は、最新のUSA Todayの調査によれば、二か月前に二桁まで開いていたのが、5ポイント、クリントン氏有利まで差が縮まってきた。
「公用機疑惑」程度でひっくり返る可能性もある僅差といえる。
トランプ氏劣勢が伝えられるが、米独立記念日の3連休が明けて、大統領選の景色にも変化の兆しが見え始めた。
日本時間今日午前中にはノースカロライナ州から、二人の共演模様が全米に生中継された。
「この方は、大統領選挙の勝ち方を知っているわよ。」
クリントン氏は満面の笑顔で語った。
「ホワイトハウスに次に住むのは、この人しかない。」
とオバマ大統領も答える。
NY市場の政治的関心も長期化必至の英国EU関連から目前に迫る米大統領選挙へシフトしている。
そして金価格は相変わらず強い。ついに1370ドルに。プラチナも1070ドルに。貴金属市場に久々にまとまったカネが流れ込んでいる。テーマはドル安。ヒラリーでもトランプでも保護主義っぽく、ドル安っぽい。ヒラリーは、サンダース支持派をトランプにもっていかれないために、あれこれ、工夫している感じ。これまでのヒラリーとは違うね。どっちに転んでも金には追い風になることをNY市場は読んでいる。更に、今日は、円高が100円台まで進行。日経平均は400円以上急落中。風雲急を告げる。
そして、今日の旨い物写真。
お馴染みマガーリにて。
まず、手打ちカルボナーラ。上にのっている黒っぽいのは色んなキノコで、炒めてトリュフの香をだしている。
これを、混ぜ合わせて食べると、野生のキノコの風味が口に中に広がり、なんともカルボとの相性がいい。こういうのは、たかさん(シェフのニックネーム)のセンスとしかいいようがないね~~。
そして、昨日は、前菜を7つも頼んだ。
パプリカと赤ピーマンのパテ。
トウモロコシとウニの冷製プリン。
ヒラメの煮こごりイタリアン風。
白身魚とイカのカルパッチョ。
鮎のリエット。
蛸のイタリアン風煮。
最近の風潮で、おひとりさま来店が増えているらしいね。
おひとり様用メニューが出来ていた。これも社会現象を映すね~~。