豊島逸夫の手帖

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アベノミクス正念場、1万6千円攻防

2016年1月26日

日経平均は、昨日1万7千円台を回復したが、今日は、再び1万6千円台に沈んだ。

この水準を割り込むと、事態は深刻だ。1万4千円台も視野に入る。アベノミクスの浮沈にかかわる。

しかし、日本人投資家はただ傍観するのみ。

米利上げ、中国経済不安、原油安という海外要因に翻弄され、しかも、東京市場の売買の7割前後は外国人だ。

今後の株価だが、昨日、今日の日本株値動きを見ていると、相場のレンジが切り下がってきた。

下限と見られていた1万7千円が、いまや、上限になりつつある。

そして、金プラチナは、やっと動意がでてきた。

金は1100ドル台を回復して、なお、買われている。

株安・金高の典型だ。

かねてから、アベノミクスの成功を信じて日本株を買い、失敗に備え金も保有と説いてきたとおりだ。

なお、今日発売の週刊ポストでは「金のプロが語る「金言」、資産の10分の1は金にせよ」の見出しで記事。

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いっぽう、週刊エコノミスト今週号の冒頭「フラッシュ」では、「豊島氏は、15年6月がアベノミクス相場の最高値だったと言い切る。今年前半は、上値が1万7千円、下値が1万4500円まで、レンジが下がったと予想する。その根拠はアベノミクスが犯した2つの間違いだ。」

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更に、日経マネー最新号の「豊島逸夫の世界経済深層真理」には、「今年は120円台から116円台の発生確率が格段に高まっている。くれぐれもご用心を」と書いたが、発売当日にはすでに、そうなってしまった。これが、活字媒体の限界か。

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最後に今日の食べ物写真は、ガーラの「トン汁」。スキー場って言えば、豚汁だよね~~~。

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2016年