豊島逸夫の手帖

2016年2月18日

またまた、きなくさい話が勃発している。

中国が南沙諸島にミサイル・レーダー配備の動き。

オバマ大統領は、対中政策を完全に誤まったね。

甘くみていたのでは。

中国側は、米大統領選挙による政治の空白を狙って、仕掛けてきた感あり。

米国務長官は、南沙ミサイル配備中止要請へ動くも、このまま、ずるずると中国側は軍備化を周到に進めてゆきそう。

中国経済について、中国の専門家が書いた記事を読んでいたら、「未富先老」という単語が目についた。豊かになる前に老いた、という人口問題の試練。「小康社会」は、ややゆとりのある社会だって。２０２０年までに目指す。

まずは、２０２０年までに都市戸籍保有人口を４５％に引き上げることが目標。出稼ぎ農民に都市戸籍を与えて、都市における就業を安定させ労働力を確保する。毎年１６００万人、都市戸籍人口を増加させるという。いっぽうで、１億人を超す総出稼ぎ農民人口の潜在的消費を呼び起こす。更に、社会保障制度も充実させる。新型農村年金保険制度と都市住民年金保険制度には、かなり格差があるのだが、とにかく、両方ともに、住民の加入率を上げることから始めねばならない。

更に、高齢者の労働力を活性化させねばならない。

中国の労働者は年齢が高いほど教育水準が低いという。

そこで、退職年齢を延ばすことより、高齢者の就職のための教育訓練を改善する必要があるのだ。

さて、今日の写真は、今週発売のマネー誌「ザイ」で、私の日経平均予想。

今日発売のセンテンス・スプリング（笑）とか週刊ポストでも、むにゃむにゃ呟きが引用されているけど、まぁ、たいした話ではない。

それから、「金を通じて世界を読む」（日経出版）の韓国語版がランダムハウスから出版されている。

ときおり英語の記事も流れ、読者がアジアに広がっている。ＳＮＳでベトナムとかマレーシアから書き込みが来るようになった。やはり、アジアの人たちは民族のＤＮＡとして金選好度が高い。アドバイザリーやった中国の大手銀行でも、口座数がなんと3億口座あるのだけど、その殆どが金好き人間だからね～～凄い潜在力だよ。