2016年3月31日
中国の外貨準備が一時は4兆ドルの大台に迫っていたが、いまや3兆2千億ドルまで急減した。投機的人民元売りに対して、徹底的な人民元買い=ドル売りの外為市場介入で人民元安を食い止めてきたからだ。それでもまだ3兆ドル以上残っているともいえるし(外貨準備2位の日本は1兆ドル台)、いやいや、このペースでゆくと外貨準備もいずれ底をつくかも、との意見もある。
そこで調べてみたら、こんな数字がFTに載っていた。
まず、中国の総貯蓄は2015年で5.2兆ドル。対して、米国は3.4兆ドル。
広義のマネーサプライ(おカネ供給量)は、昨年末で15.3兆ドル。
国全体の総信用供与は30兆ドル。
こう数字を並べると、中国の貯蓄が本格的資本逃避により中国から流出すれば3兆2千億ドルなど吹っ飛んでしまうことが分かる。
チャイナマネーの総額から見ても、3兆ドル程度は、その一部にしかならない。
特に、民間企業のドル建て債務が、人民元安で返済遅滞などを引き起こすと、外貨準備を取り崩さねばならない事態も考えられる。
次に、民間に蓄えられたマネーが、またぞろ、不動産市場に流入して、都市部の不動産価格に急騰の兆しが見え始めたことも気になる。結局、株を見切って、またぞろ、不動産に戻っているのだ。勿論、金もあるが、金の市場規模は不動産・株に比し、小さい。
そこで、不動産バブルを防ぐために、大都市でセカンド・ホームを購入する場合の頭金を従来の30%から40~70%に引き上げている。ところが、上海などの大都市では、高額物件が増えているが、庶民が買える住宅は少なくなってしまった。そこで、古いビルを強制的に壊して、新たな団地を造成しようとの計画もあるが、その古いビルの住民が立ち退かずに抵抗している。一例では、古いビルに習近平主席の写真を全体に貼りまくって、壊せないようにしたということまである。
いっぽう、内陸部の都市では、深刻な住宅余剰が生じている。そこで、上海のような大都市で、住宅を購入するには、上海に5年間は住宅税を納入してきた実績を必要とした。従来は、その期間が2年であった。こうすれば、上海から地方都市へのUターン現象が起こるとの目論みである。
ことほど左様に、中国経済のかかえるリスクは複雑だ。
さて、昨晩は、ワールドビジネスサテライトで、プラチナブーム特集が流れた。WBSのHPにある動画はこれ↓
http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/wbs/newsl/post_108954/
私のコメントは、カメラの前で30分喋ったけど、20秒程度だった(笑)。 いつものこと。
昨晩は、イベントのあと、夜の繁華街にくりだしたが、凄い混雑で、都心はどこも満員。人事異動の季節で歓送迎会ラッシュなんだね。
そして我が家の桜も朝日に照らされ2分咲きに。週末は自宅で花見パーティー♪
いっぽう、スキーは、この暖かさで、そろそろ今シーズンもおしまいかな~~。でも4月まで粘って、シーズンロッカー撤退はしないぞ~~。