豊島逸夫の手帖

Page2143

最近読んだ本

2016年8月25日

経済誌の取材で、「最近読んだ本」を挙げてくれと聞かれました。

「はい、今読んでいるのは、高田郁の<みをつくし料理帖>シリーズと、中島要の<着物始末暦>シリーズ。最近読んだのは、芥川賞の<コンビニ人間>と直木賞の<海の見える理髪店>。」経済誌側としては、当然、経済関係書籍を想定・期待していたのでしょうけど、私は、ビジネス書は興味ないのです。はっきり言って、どうでもいい、役立たないし、面白くもない。なんというか、こう答えると、みもふたもないですよね(笑)。 でも、本当なんだからしょうがない。取材はそこで終わりました。

まぁ、とにかく、自分の時間くらいは、経済から離れたい。

だから、私のツイッタ―のプロフィールは相変わらず変わりません。

「得意分野、スキー系、鮨スイーツ系、温泉系。最近、経済とか金にも興味もってますww」

投資でも、最小限の基礎知識は必要だけど、あとは実践あるのみ。

知識量と投資パフォーマンスは決して比例しません。もし、正比例するなら、大学教授が一番儲けられるはずでしょ。でも、実態は、悪徳商法に一番ひっかかるのが教授とか学校の先生なのです。昔は、何も知らないお年寄りというのが相場でしたけどね。今は、だますほうも、だまされるほうも、レベルがあがっていますよ。だから県警の警部さんたちが、私のところにレクチャー受けにくるのです。捜査側も最低限の金融知識が必要だから。私もボランティアでお手伝いのつもりで協力しています。

所詮、投資はゼロサムゲーム。誰かが得すれば、誰かが損する。虚しい事です。だから、金についても、私は、つねに「儲ける」ものではなく、「貯める」ものだ、と繰り返し説くのですよ。地道に貯めた金が、ある日、大変なことが起こったとき、助けてくれる。「嵐の晩に金は輝く。」と欧米で言われる所以です。

とはいえ、そうはいっても、価格が上がるか下がるか、気になるのが人間の性。かくいう私だって、偉そうなことはいえません。いまだに煩悩を超越して悟りを開くなど、出来ません(笑)。

でも、その欲望をうまく利用すれば、経済の事にも興味を持つようになる。それまでワイドショーしか見なかった人でも、急に、NHKBSの国際ニュースなどを見始める。世の中の見方も変わりますよ。そこで得た見聞は、将来、必ず心強い味方となって助けてくれます。

いっぽう、ガツガツ、切羽詰った投資など、まず失敗しますから。

さて、今日の旨い物写真は、たっぷりのトマト使ったトマトパテ。リコッタチーズとモッツァレラチーズを添えて。甘いよ~~リコピンたっぷり。残暑の季節にピッタリの一品@マガーリ。

2413.jpg

a

2016年