2016年10月20日
市場で、早くも注目されているのが、2017年最初の米利上げはいつか、ということ。
まず、FOMCでは、持ち回りで投票権を持つメンバー4名が一年ごとに変わる。今年はジョージ・カンザスシティー連銀総裁、メスター・クリーブランド連銀総裁、ブラード・セントルイス連銀総裁、ローゼングレン・ボストン連銀総裁である。
それが、2017年には、ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁、カプラン・ダラス連銀総裁、エバンズ・シカゴ連銀総裁の4名に変わるのだ。
そこで重要視されているのが、生粋のタカ派で9月利上げ見送りに反対票を投じたジョージ、メスター、ローゼングレンの3氏が抜けることだ。
それゆえ、来年のFOMCは、利上げ先送りのバイアスが強まる可能性が指摘される。
なお、2017年に投票権を持つメンバーのなかで、エバンズ氏がハト派だが、後の3名の考え方は未だ明らかではない。
ハーカー氏は13日に、利上げについて「どう展開するか計りかねる。不透明要因が払しょくされるまで待つことも賢明ではないか。」と発言している。
また、今年は、ローゼングレン氏のように、ハト派からタカ派に「変節」した事例もある。
既に、FOMC内の亀裂が指摘されて久しいが、来年は、イエレン議長が今年にも増して根回しに追われるは必至の情勢といえよう。
まず、2016年12月(市場の現時点での予測)に次いで2017年前半に追加利上げは難しそうだ。
そうなると、来年前半は、ハト派色の強いFOMCメンバーたちの発言に市場が振りまわされることになりそうだ。
クリントン氏も、総体的に、ドル高よりドル安志向である。既に決算で顕在化しつつあるドル高の悪影響も政治的に無視できない。ただ、トランプ氏ほどドル安政策を前面に押し出しているわけではない。
更に、クリントン氏は、「ウォール街より庶民ファースト」を強く語っているので、金融規制が強化され、トレーディング部門の締めつけも強まり、その結果、市場の流動性が減少するリスクがある。これは、価格変動制が高まることを意味する。
かくして、2017年前半は、ヘッジファンドが暴れやすい市場環境となる。
まずは外為市場でドル売りの仕掛けが増える可能性が無視できない。
そもそも、ヘッジファンドの常套手段は「噂で買ってニュースで売る」。
結果がニュースで確定した瞬間に、市場の材料としては、陳腐化するからだ。
足元では、12月利上げの「噂」でドルが大量に買われている。
これが、「ニュース」となれば、ポジションの巻き戻しが起きそうだ。
金価格も、当然、ドルの動きに振られることになる。足元ではやはり1250ドルがレンジの下限を形成している。
今日の旨い物写真は、まず、グジの焼いたもの。身が柔らかく調理しにくい。シンプルにグリルしたのもいい。
次は抹茶系デザート。白いアイスクリームは、ゴマ風味でよかった。
そして、卵かけご飯。日本の、そして私の朝食の原点だね。アツアツ炊き立てご飯に生卵と醤油。日本人に生まれて良かった(笑)と感じる瞬間。