豊島逸夫の手帖

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新年度いきなり株暴落

2016年4月1日

新年度初日の4月1日、株式市場では日経平均が594円安と、いきなり暴落。日経朝刊は「アベノミクス相場、失速」と大きな見出しで報じていたので、寄り付きから、兜町のムードは悪かった。アベノミクス相場が始まってから、新年度で株価が下がったのは初めてというわけだ。加えて、寄り付き前に発表された日銀短観で、日本企業が総じて事前予測より悲観的であることが確認された。しかも、企業の想定為替レートが117.42円。今のレベルから5円も円安水準に設定されている。これでは企業業績悪化は必至という見立てが増えている。

対称的に、1~3月期のNY金価格(ドル建て)の上げ幅は、なんと1986年以来となった。いわれてみれば、ほー、という感じ。その間、円高が進行したので、円建て金価格の上げは相殺されているとはいえ、かなり上昇している。

私は、「アベノミクス相場の成功を信じて日本株を買い、失敗に備えて金を貯める」ことを勧めてきたが、そんな感じになっている。

やはり、ポートフォリオは分散運用することが基本であることが確認された事例といえよう。

株か金か二者択一ではなく、株も金も保有して、初めてリスク分散効果が働くわけだ。

まずは、教訓となる新年度の初日であった。

そして、今夜は注目の雇用統計。

長丁場の一日なので、昼食は、そばがきと親子丼を食べた(笑)。

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そばがきは好物なんだけど、腹に重いね~でも、旨い。親子丼は、名古屋コーチンだった。

2016年