豊島逸夫の手帖

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マーケットの潮目を読む

2016年12月26日

中国軍が、宮古海峡(自衛隊機が妨害弾発射と非難)、米国ドローン奪取・返還、そして中国空母初の西太平洋進出。トランプ氏勝利直後にWBSで中国は米国を試しに来る、尖閣も南沙も、と語ったが、やはり、試していますね。まだ序の口。年末年始も目が離せない。

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そして、トランプ人事は、縦割り組織ではなく、各分野で「成功者」を並列に起用する。トランプ氏が統率できるのかな。疑問。ホワイトハウス内に中国狙い撃ちの、国家通商会議を新設して筋金入り反中派ナバロ氏をトップに据える。従来の米国通商代表部は、候補者はいるが未だ決まってない。

そこで、直近の流れを見ていると、新年早々、米中通商戦争顕在化の様相。短期売買のヘッジファンドにとっては、株買いポジションとドル買いポジションの利益確定売りの絶好の口実になりそう。

これは金反発シナリオ。

金価格底値圏を示唆するグラフ

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そして、2017年ドル円予測出揃った。かなり割れているが、おおむね100~115円程度。日本株発の円安願望バイアスがかかった日本勢の予測より、NYのほうが厳しい見方が目立つ。

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なお、トランプ氏の問題呟き(ツイッター)。

The United States must greatly strengthen and expand its nuclear capability until such time as the world comes to its senses regarding nukes

「世界が核に関して正気になるまで」核武装を大いにgreatly増強とコメントしているのは、北朝鮮・イランが正気でないことを暗示か。

プーチン大統領も負けじと発言「核防衛システムを破るための戦略的核武装の潜在的能力を増強すべし。」今年の軍事関係レビューで。

2016年