豊島逸夫の手帖

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次期商務長官候補は企業再建王

2016年11月25日


トランプ政権、注目の経済閣僚のなかで、商務長官候補にかねてから名前が挙がっていたウィルバー・ロス氏。いよいよ指名かと、欧米主要紙が報じている。
78歳と高齢だが、生き馬の目を抜く金融の世界で、ラストベルトの石炭鉄鋼関連などの企業再建などを手掛け、名を成した人物だ。別荘がトランプ氏と近く「お隣仲間」の関係にあった。
企業再建の腕を、米国経済再建に活かせるか。マーケットの期待度は高い。


いっぽうで、企業買収などで容赦ないリストラも実行してきたので、トランプ支持層の白人低所得者たちから見れば、「怖い存在」でもある。同じく主要経済ポストの財務長官に有力視されているムニューチン氏は、ウォール街の象徴であるゴールドマン・サックス社出身だ。「ウォール街ばかりが儲けている」との庶民感情のなかでは、抵抗感もあろう。
通商面でも、同氏は自由貿易・TPP賛成派だ。果たして、トランプ次期大統領の保護主義的思想と、現実的にどのように折り合いをつけるのか注目される。
なお、ヘッジファンド業界では、同氏はPE(プライベート・エクィティ=未公開株)の分野で実績を残しているので、自分たちの仲間が商務長官と囃されている。
日本とも関係が深く、幸福銀行買収の事例は、いまだに語り草になっている。


今のトランプ相場が持続するか、ハネムーン相場で終わるのか。その鍵の一つが「保護主義」だ。トランプ次期大統領が強い語調で語る保護主義の匂いを、新商務長官が、どこまで払しょくできるのか。あるいは、自論を曲げるのか。
感謝祭の祝賀ムードのなか、マーケットはトランプ人事のニュースから目が離せない。


金市場も、リスクオン・リスクオフと言うより、トランプオン・トランプオフという感じ。イエレン氏の一言よりトランプ氏の一言で揺れる。
ドル建て金価格は、底値圏と見る。ドル買いフィーバーが明らかに過熱気味。とはいえ、直ぐにトレンドがドル安に転じるというより、トランプ就任までドル高どまりの様相。従って、金は下値確認の時期。キーワードはインフレ懸念の高まり。
今はドル高の喧騒にかき消されているが、一巡すれば、いずれ、来年は、インフレ懸念が金買いを誘発しよう。


今日の写真は、診療所で貰ったコレステロールの小冊子。
私は痩せているのに、遺伝で、高コレステロール。300近い。
だから、この小冊子みて、えっ、卵一個でコレステロール231mgかよ!
一日摂取量200mg以下に抑えろって。バターや卵をふんだんに使ったコンビニ・スイーツ大好きなのに(笑)。


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そして、うちのネコちゃんの肉球と爪。ここ撫でると気持ちいいらしいよ~~。変な猫だ。。。普通は、首筋近辺なのにね。


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そして、最近のツイートから、並べてみた。


11/22


TPP発効せずRCEP発効すれば中国に9兆6千億円相当の経済効果。米議会諮問機関 試算。尖閣にも中国は米孤立主義を試しにくる。オバマ就任直後、尖閣浸入始まった前例。


これも、トランプ効果。ロシア、北方領土に新型ミサイル配備。米露関係が若干良くなれば、プーチンが北方領土妥協ちらつかせ安倍首相に接近する必要なくなる。


11/21


フランスのトランプ。ルペン国民戦線党首。反EU,ユーロ政党。大統領選挙で支持率30%台。Brexitの次はFrexit. トランプ勝利、熱烈歓迎を表明。これも、2017年、まさか、になるか。ドルユーロ等価パリティーの可能性再び。


11/19


株式市場に外人買いが戻ったが、ヘッジファンド主体で、年金などリアルマネーはトランプ人事と経済政策が見えてくるまでは動きません。トランプ相場の賞味期限は1ヶ月。特に12月4日のイタリア選挙要注意。離脱ドミノの兆し。その週私は欧州出張


11/18


事務所のテラスから、今問題の、選手村を繋ぐ道路建設中断が見える。橋は完成したが、築地が移らないと、都心に直結は、どうみても難儀だね~~~~


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2016年