2016年4月22日
今週から来週にかけて、ECB、FRBそして日銀の重要政策決定会合が相次いで開催。
その一番手として昨晩ECB理事会が開かれ、会合後のドラギ総裁記者会見に市場の注目が集まった。
前回には、大型追加緩和をサプライズ発表。
マイナス金利を0.1%引き下げ0.4%に。
量的緩和の「量」を600億ユーロから800億ユーロ拡大。
購入対象を社債にまで拡大。
経済成長のため、民間企業におカネを貸し出した銀行には、ご褒美として、マイナス金利でECBから当該民間銀行に資金を供給する。
(そこまでしないと、おカネがECBの口座に滞留しまうのだ。)
まさに、いたれりつくせりの追加緩和だった。
そして、今回。
もう、切り札は切ってしまったから、あとは、ドラギさんも「更に必要となる状況になれば、できることは何でもやる。」発言を記者会見中3回繰り返すのみ。
市場も金融政策の限界を見透かしているから、想定内の展開。
理事会後、ユーロが乱高下したものの、結局、もとのさやに収まった。
記者会見でドラギさんが、しきりに突っ込まれたことが、ドイツ・ショイブレ財務相との喧嘩。
マイナス金利により、国債で運用すると逆にペナルティー金利を払わねばならないので、国債中心で運用する年金には困った事態になり、ひいては、その結果、年金受給者を直撃することになる。
そこで、ドイツ年金受給者の不満を代弁するようなかたちで、ショイブレ財務相が名指しで「ドラギが悪い。マイナス金利導入のせいだ。」と公然と非難しているわけだ。
更に、量的緩和そのものに、ドイツは反対の立場だ。これだけユーロをばらまいたらインフレになる、という考え。ワイマール時代のハイパーインフレが民族の記憶として未だに残り、インフレに対して強い警戒感を示す。
なお、ドラギ記者会見60分フルバージョンがyou tubeで公開されているから、英語を勉強したい人はチャレンジしてみたら。
そして、週末は大阪で「親子で資産運用を考えるセミナー」。
親子と題しても、来るのは親子に限らず、夫婦、兄弟、姉妹、親友などなど色んなペアが来る。でも、ペアになると、ギラギラした投資セミナーの雰囲気はなく、なごやかなムードになるもの。
今日の食い物写真は香川のうどん!
日経懇話会で高松に行ったときに、やみつきになった。特に、煮込みカレーうどんがお気に入りで、取り寄せにて注文。シンプルな、ぶっかけもいいね!