2016年6月16日
以下、本日(6月16日)2本目のブログ原稿である。
日銀は、今、ここで追加緩和に動かないと、市場は失望する。しかし、動けば、切り札が限られることが露呈して、市場は悲観する。
lose-loseのシナリオだと、NYのヘッジファンドに足元を見られた感がある。
どちらに動いても、105円の大台をブレークするチャンスと読み、「据え置き」の発表と同時に円買いを仕掛けた。
薄商いのなか、瞬時に104円台に突入。
ここからは、当局と投機筋の神経戦だ。
いつ、介入の切り札を切るか。
当局にとっては未知の領域となる。
過去の介入時に比し、為替市場の内部構造が激変しているからだ。
いまや、高速度取引が席巻する市場。当局とAIのせめぎ合いになるは必至だ。
サッカーに例えれば、パワープレーで抵抗線を突破すれば、そこに新たなレンジが醸成される。
100円の大台が視野に入る。ここからの動きは速そうだ。
ヘッジファンドも、今年のパフォーマンスが悪く、顧客の解約が相次いでいるので、必死の形相だ。
「円買いトレードは混み合ってきた(crowded)が、まだいける。」
ヘッジファンドは、第二波、第三波も辞さず、との構えだ。
元祖ヘッジファンドといわれるジム・ロジャーズ氏が「円は多くの通貨に対して上がる」と語ったことは、本欄15日付け「ジム・ロジャーズ氏は円高派、原油はロング」に書いたので参照されたい。
そして、NYから写真が届いたので添付。